舞台『ザンビ』TEAM BLUE 感想

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ザンビ、ゾンビがモチーフってだけで全然別物なんだ。感染した柿崎さんがウオオオオ!!って叫んで、側転して、キツネみたいなポーズでキメてて笑っちゃった。大量のザンビがコンテンポラリーダンスみたいなの踊ってたのも面白かった。

付いていかなくちゃいけない事柄が多くて、まとめるには尺足りてなくないかと思った。大筋として久保さんと梅澤さんの二人の物語があって、それに帰結してくれたのは助かったけど、周辺で起きてる出来事が全体のストーリーを補強してないように思えて辛かった。欅とひらがなの子達(役柄的に)いなくてもいいじゃんって思った。往々にして、ゾンビものは対ゾンビというよりゾンビに抵抗する人間内での争いを描くものだと思うし実際この舞台もそうだったけど、傲慢な監視役とか身内殺しとか潜んでる感染者とかの処理が雑過ぎないか。「倉庫の食料が野犬に盗まれる」っていう事件?も (必要だったけど)ピンチを強引に作り過ぎでしょ。全然防げただろと笑った。

ところどころに歌挟むのはなんだったんだ。心情表現としても、コメディならまだしもシリアスなゾンビものと相性が悪いと思うのだけれど。(一種のパラレルなのわかってますけど)さっきまでフラフラ歌い踊ってたのに今襲い襲われていますって見てて怖くないでしょ。あといくらザンビがゾンビとは別物とは言え、バク転はしないでください。面白いので。

推理発表してるシーンの久保史緒里さんすごく良かった。土9…!って思った。ライブビューイングで見たんですけど、上映前に本番直前の意気込み映像が流れて、ひらがなけやき加藤史帆さんが「普段はヘニョヘニョしてるんですけど本番は頑張ります!」的なことを言っていて、なんて愛らしいオノマトペなんだと思った。ひらがな推しを見ている限りで特に好きだなと思うメンバーなんですけど、ますます好きになりました。かとしってあだ名可愛い。

多分本来は全然許容範囲なんでしょうけど、積もり積もった違和感が鑑賞後に肥大化して、うーんって気持ちになった。プロジェクト第二弾のドラマを割と楽しみにしています。『ドーン・オブ・ザ・デッド』を復習してゾンビものを見るハードルを上げておきます。こんなに違和感あるよと長々書いたけどもうどうでもいいんで、とにかく大量のザンビを出してください。